お客様の声

製品導入事例/バックナンバー

これまでの導入実績

第91回 有限会社アイエステート 取締役社長 赤山 俊寛 様

第91回は、鳥取県米子市の「有限会社アイエステート」様です。

鳥取県西部地域である米子市、境港市、西伯郡、日野郡などを商圏とされています。「大山や海、温泉など豊かな自然が身近にある、とても暮らしやすい所ですよ」と、郷土愛とともに仕事を語るのは赤山社長。来店されたお客様のお話をじっくり聞き、温かい心遣いで細やかに対応されます。その誠実な人柄が、県内外の「アイエステート」ファンを増やしています。自ら実施したお客様アンケートでは、多くの感謝の言葉が寄せられました。その信頼の秘密は何なのか、お話をうかがいました。 

  • 社長 赤山俊寛様
    お客様をホッとさせる笑顔

公式サイト http://www.ai-estate.com
所在地 鉄工センターバス停より徒歩5分、山陰自動車道米子東ICより車で15分
地図はこちら
取材日 2013年10月1日

お店について ~地元の人が利用しやすい場所へ~

  • この店舗は、商業施設の駐車場の一角にあって、とても良い立地ですね。

    ファミリーストアやリサイクルショップ、酒店、クリーニング店など利便施設が集積しており、町の人が集まる所です。地元の人であれば、所在地の説明も簡単にすみますし、その横は国道ですから、アクセスも抜群です。
    この地域は、車が生活の手段です。一家に一台ではなく一人に一台という感覚ですから、事務所の前に広大な駐車場があるというのは、大きな強味ですね。「帰りに寄ってみようか」と、スーパーで買い物されたお客様が訪問される、といった「飛び込み」の方は増えてます。

  • ずっとここで営業されているのですか?

    いいえ。独立して5年目にここに移りました。以前は、米子市内の中心部で事務所を構えていました。ビルの2階で、目の前が一方通行の道路なので、お客様に場所を説明しにくかったですね。それにそのビルには、他のテナントも入居していましたから駐車スペースも余裕がある訳でもなく、車で来られる方にはご不便を感じさせた事もあったかと思います。

  • 会社設立の経緯を教えてください。

    独立する前は、米子市内の不動産会社に勤務しておりました。転機は、一通り経験を積んで仕事が分かり始めた頃です。年上ですが測量設計に携わる知人と、「お互いの知識を出し合って、事業をやってみたら面白いのでは?」と盛り上がり、2人で共同経営という形で、2003年に会社を設立しました。36歳の時です。
    その後、パートナーは、以前から行っていた本業の方に専念したいということで独立。以後、私と妻とで二人三脚でやっています。忙しい時には、パートやアルバイトにお手伝い頂きます。今年は、会社設立から満10年、不動産業に携わり20余年が経ちました。

  • 山陰自動車道米子東ICより車で15分。
    国道の交差点に商業施設など目印が多い

「安心できる不動産」という方針 ~お客様にどう接するのか~

  • お客様はどんな層が多いのですか?

    地元の方が多いですね。 年齢層は幅広く、20代から80代の方までさまざまです。県外からも来られます。
    商圏は鳥取県西部ですから、人口が約23万6,000人です。米子市は10月1日現在で、約15万人です。昔から米子市は、「山陰の大阪」といわれるぐらい商業が活発な所です。島根と鳥取の丁度真ん中あたりに位置し、企業の支店も多いんです。山陰の経済の中心地でもあります。

  • ホームページに方針を謳われていますね。

    「安心」「安全」「確実」がモットーなんです。不動産業者というと、どうしても敷居が高いイメージがありますが、安心してこちらに不動産のことを任せていただきたいです。そのためには、お客様のお話は、じっくりとうかがいます。お客様には初対面の方が多いですが、なぜかどの方も他人と思えない気がしています。家族の一員になったつもりで、不動産についてのお悩みを解決したいと考えています。

  • サービス内容として、力を入れられていることは?

    物件情報は、常に良い物、鮮度の高いものを満載しています。特に、売買物件は400件以上を揃えています。お客様の希望条件で、メールを発信。お客様のご希望にマッチした物件情報を即、メールでご紹介しております。
    また、メールやお問い合わせ頂くすべてのお客様に、「お待たせしない」ということを、当社の基本としています。

  • 常にお客様の目線で、ということですね。

    そうです。最近、鳥取県西部地域ご出身で、高校卒業後の進学や就職等で他地域に移住された方々から、よくご相談をいただくようになりました。相続などで取得された物件の件などで、処分に困られるわけです。それを、売却や有効活用などお手伝いを差し上げると、「肩の荷が下りました」「ホッとしました」と言われます。その言葉が心に沁みます。地元で不動産業を営む者としてやりがいを感じています。

  • 海の向こうに、雲間に隠れる大山。
    米子市民がこよなく愛する故郷の風景

@dreamの導入 ~基本は、人と人の関係~

  • @dreamを導入するきっかけは?

    キヤノンシステムアンドサポート様より、お誘いがあってセミナーに参加しました。その時、@dreamの機能が、今の時代にとてもマッチしていると思ったのです。
    しかし、すでに導入している他社のソフトがあり、購入するのには少し躊躇しました。幸い、しばらくしてリース期間が終わったので、思い切って2011年に@dreamを導入しました。また、担当の方がとても親切丁寧だったので、それも導入の大きなポイントになりました。

  • 仕事の仕方は変わりましたか?

    他社のソフトを使っていた時は、物件管理には重宝していましたが、それと比較すると@dreamは、大袈裟な言い方かもしれませんが、営業マンのような役割をしてくれるソフトだと思います。「会員登録機能」と「見込み客マッチング機能」は、特に優れています。お陰で、見込みのお客様を失う機会は減少しました。また、他社のソフトでは、入力項目が多かったのですが、@dreamは項目が少なくても、必要最低限のことは網羅していますからデータ入力の効率が良いのが助かりますね。
    私は持論として、何か物事を始める時は、「勝算があるか否か?」を考えます。その意味で、@dream導入は間違っていなかったと思います。

  • この業界に入られた頃は、手書きだったんでしょうね。

    お客様のニーズや物件情報を、コンピューターで管理する現在とはまったく違っていました。業務の殆どがアナログ処理ですから、勘や記憶が頼りな部分も多々ありました。お客様から問い合わせがあって、「確かこんな物件があったな」と、昔の物件資料を出して物元業者に確認したら、既に売買が終わってたということもありました。今考えれば、見込みのお客様をかなり失っていたように思います。
    @dream を導入した現在では、そうした情報の洩れやミスはなくなって、各段の効率化がはかれています。
    ただ、デジタル化されたことで少し寂しいこともあります。お客様がネットでほしい物件の目星をつけられ、来店されるなり、「物件番号の何番と何番の資料を下さい」と言われ、資料を手にするなり帰られる方も珍しくありません。便利になった分、「人間と人間」から、「販売店舗とお客様」の関係になる傾向もあります。だからこそ、コンピューターで効率化を図ると共に、人間と人間の関係をもっと大事にしていきたいと思っています。

  • 地域特性を反映した、きめ細かな情報を常に更新。校区で売買物件を探せるのも特色です。年に1回制作するCMもアップ

ホームページでの仕掛け ~地域特性を読んだ、きめ細かな情報発信~

  • ホームページで工夫されていることはありますか?

    随時デザインやコンテンツを見直し、不定期ですが変更し、お客様にとって見やすく、使いやすいものに改善しています。ホームページの更新は、出勤時1回、物件内容変更や新規物件入力時1回と、概ね1日2回位は更新します。ご提供できる情報は極力提供したいと思っています。
    情報の見直しである物件クリーニングは、定期的に行い、新鮮なデータを掲載するようにしています。
    物件の写真には気を使いますね。中古住宅の場合、売主の都合により内部をお見せ出来ない場合は、外観の写真を角度を変えて、自ら何枚も撮ります。車が主流の地域なので、道路の幅を気にされる方が多い。だから道路の現況写真を掲載します。当社の営業車を道路に置いた写真も載せ、道路幅をイメージしてもらいやすいような工夫もしています。

  • 価格帯の他に、校区から探せるというのも御社の特徴ですね。

    そうですね。小学校区では39校から検索できます。やはり車による日常生活なので、「駅から何分」という探し方はあまりしない地域なんです。
    そしてお子さんがおられるご家庭が住まいを探されるケースが多く、この一覧をよくご利用いただいております。子育てがしやすいエリアがたくさんある、ということも意味するわけで、本当に住みよい地域なんです。

  • トップページには、鳥取県西部地区の地図があります。

    最近、ホームページ制作会社に作成してもらったものです。トップページはアクセス数の状況を見ながら、常に改良します。地図を添えると、地元のお客様にとっては物件情報がとても具体的にイメージしやすくなります。
    地図の上より、「戸建」「マンション」「土地」の項目から検索できます。

  • お客様のアンケートもアップされていますね。

    先日、10周年ということで、過去5年さかのぼってお取引させていただいたお客様へ、アンケートを送付し、多くの方々にご返答をいただきました。弊社に対する現在の評価や、ご意見や想いを直接うかがう良い機会となりました。今後、ご要望を反映していきたいという意味においても、その内容を公開しています。
    例えば、弊社の事をお知りになった方は、インターネット27%、友人・知人からの紹介41%で、合わせて約7割です。インターネットが約3割で増加傾向にあるので、ホームページの充実には今後も努力していきます。
    弊社の対応についてですが、「とても良い」53%、「良い」38%。5点満点で「4.4点」の評価を頂いております。
    様々なご声援に勇気づけられました。「2度目だが、名前を憶えてもらっていて嬉しかった」「最後までとても親切に対応してもらった」「いつも同じ目線で考えてくれる」などのお言葉は、本当に嬉しいことでした。
    また「初めてのマンション生活なので、公共料金の支払い方法など、管理会社に聞けばすむことですが、少し説明しほしい」などのご指摘もいただき、反省すべきことも分かりました。それらを改善し、よりお客様に寄り添った仕事をしたいと思います。

  • 上は、アンケートを集計したもの。
    対応や価格、契約までの不安の有無を
    調査。 下は、お客様の直接の声と
    アイエステート様の返答

不動産業に対する思い ~郷土に何か貢献したい~

  • 不動産業に対する思いは?

    とても責任のある仕事だと考えています。お客様の大切な財産、資産の売却、賃貸など、また、お客様の一生の住まいになるかもしれない物件の取得にかかわるわけですから。だから、お客様より感謝の言葉をいただくことがなにより嬉しいです。私にとってこの仕事は単にビジネスだけのものではありません。
    お客様からいただいた知識や教養を与えられ、日々成長させてもらっていると思っています。「以前この辺りは農地で周辺に家が無く、私がこの辺りでは最初に家を建てたんですよ」など、地域の歴史をうかがうのが好きですね。何時間聞いてても飽きないんです。
    また、あるお客様からは、『鳥取県地名大辞典』があることを教えられ、早速購入しました。時間がある時はこの本で、物件にある地名を引きながら、その土地の歴史に想いを馳せます。
    この仕事が本当に好きなんですね。不動産業は、私の天職だと思っています。

  • 今後の目標についてお聞かせください。

    商売は商い(あきない)といいます。お客様に飽きられたら終わりだと、肝に命じながら日々業務を行っております。「継続は力なり」ということわざがありますが、変化がなければ飽きられます。同じ事ばかり続けていてもいけないと思っています。
    とは言うものの、最近仕事がルーティンワークになりつつあり、初心に帰らなくてはと感じています。独立して10年間は突っ走ってきました。自営業という立場から、以前は、休んでいるよりは仕事があった方が良いし、家にいるより事務所に来た方が安心する自分がいたんですが。でも、それだけでは駄目だなと。 これからの課題は、地域の活性化に、自分がお役に立ちたいということです。
    どこの地方でも同じかもしれませんが、鳥取県西部地区でも人口の流出が続き、明らかに少子高齢化の波にさらされています。この地区では、大企業が少なく、ここで暮らしたいけれど働き場がないというのも現実の姿なんです。
    そして、最近、古い空き家が目立ってきています。遊んでいる子供の姿がない公園もよく目にします。これらの建て物や土地を、何かに有効活用して、街の活性化につなげられないか。
    今の所、何か具体策があるわけではありませんが、自分の中の夢として、いつも考えていることです。

  • 郷土への愛情が、とてもおありですね。

    米子市の中心市街地の活性化に関しては様々なイベントが企画されていますが、現在はOBとして米子YEG(米子商工会議所青年部)に所属し、「人の集うまちづくり」活動に関わっております。

  • 不動産業という仕事を通して、土地の歴史を知るようになって、郷土に対する愛情がますます深まっていますね。

    先ほど町の活性化ということを言いましたが、その前に、実は空き家を見るといたたまれない気持ちになるんです。人が暮らし、華やかだった頃を思い浮かべると、その家が泣いているように感じるんです。

  • 米子の良さとは?

    やはり中国地方で一番高い山、大山(だいせん)がある。海があり、温泉がある。海から30分で山に行けるわけです。海の釣り場も豊かです。休日、地元でも大山登山を楽しむ方は大勢おられます。私も登ります。自然の産物がこれだけそろった所は、そうそうないと思いますよ。
    学校もたくさんあり、お子さんを育てる環境としてはとても良いところです。
    米子は商業地ということもあり、開放的な気風があります。人はとても人情深いですし、大らかです。外から来られる方も非常に生活しやすい所です。
    機会があれば、ぜひお越しいただきたいと思います。

  • 明るい店舗内。棚の上の青いファイルの 中にも、新鮮な物件情報が満載です。

  • 米子市中心市街地を流れる加茂川沿いの風景。白壁蔵のカフェなどが
    人気の散策コース。

  • 赤山社長の愛読書。地域の歴史を
    調べながら、日々の仕事を行う。

  • 域密着を謳う幟。駐車場からは結構目立っています。買い物帰りのお客様が
    フラリと立ち寄るのに便利な位置。

会社名 有限会社アイエステート
住所 〒683‐0851
鳥取県米子市夜見町2921番地62
TEL 0859-21-2140
FAX 0859-21-2141
お問合せ先 info@ai-estate.com
公式サイト http://www.ai-estate.com/

インタビューを終えて

人の暮らしには、土地と住まいが必要です。土地には歴史があり、住まいには人生がある。これらが集まって郷土がある。赤山社長は、不動産業という仕事を通して、深くそれを実感されています。
「もちろんビジネスなんですが、何かそれだけではいけないと感じているんです…」と、穏やかに話されます。その時、人や土地の歴史をズシリと背負う責任感も、その肩から伝わってくるようでした。郷土を愛し、支えたいと考える不動産店こそ、お客様目線の良い仕事ができるのではと思います。
そして「不動産業は、天職です」と、はっきり言い切る赤山社長に、とても共感しました。

(取材・執筆 株式会社 物語ライティング)